冬芽



2月になりました。
2月は「逃げ月」と言って、あっという間に過ぎてしまいます。
ほんとうに月日が経つのは早いものです。
私なんぞ寄る年波で1年12か月 すべて猛スピードで逃げていってしまいます。
待ってくれー!・・・トホホです。

何かしなければと気持ちだけは焦り気味ですが、立春といえどこの寒さ 体も気持ちも
縮こまってしまい、動きが鈍くなります。

でも、春に向けていろいろ動きだす時期でもあります。
受験生も頑張っています。
プロ野球のキャンプも始まりました。
会社にも、春に向けての注文を頂くようになってきました。
多分様々な業界でも、新しいプロジェクトがスタートしていることでしょう。
あらためて気持ちを引き締めて、頑張らねばと 思う次第です。

木々も眠っているようですが、安心してください よく見れば冬芽が出ていて
(もう夏にはできているんですよね)膨らんできていますね。
春に向けて、動き始めようとしています。
そのひたむきさに、心打たれます。芽力?があります。

上のスケッチは我が家の庭のドウダンツツジの冬芽です。
(漢字では満天星とも書くそうで、なんともロマンチックではありませんか)
赤紫に色づいて、春に向けて満を持しているようです。
静かな佇まいのなかの、力強いエネルギーを感じます。
立ち合いが迫って紅潮してきた力士みたいです。(ひょっとして栃ノ心?)

いろいろな冬芽があるので、公園の木々など観察してみるのも楽しいと思います。
できるなら、観察は持続するといいですよね。変化を楽しんで。

at 18:37, まっちブログ, 工場長 新井

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雪の色



先週は各地で雪が降り、大変な事態になっています。
雪景色はきれいなのですが、被害が出るほどになると困ったものです。
穏やかな雪がいいですよね。

雪を題材にした作品も多く、見ていても いいなーと思い 日本の心を感じて
しまいます。
何故でしょう。

だから、たまに描きたくなったりもします。
でも雪景色、難しいですよねー。
冷たい雪、暖かい雪、乾いた雪、湿った雪・・・・
山の雪、街の雪、木に積もった雪、田畑に積もった雪・・・・
いろいろあります。

そして色彩もいろいろありますよね。
雪は白いものと思っていますが、積もっていると陰影や、周りの景色の映り込みに
よる変化、天候、光、時間帯、時期など環境によってその色は様々です。
雪の結晶は透明ですが、集まるとすべての色の波長の光を反射、透過→反射をする
(吸収しない)ので白く見えるのだそうです。
しかし、固まりになると前述のような状況で色味が付いてきます。

絵画の表現では雪の彩色は白ベースで、それに色を加えトーンを付けている作品が
多いです。
東山魁夷先生は青系や、緑系、グレー系のトーンが多いように思います。
いわさきちひろ先生は青系、紫系、グレー系。
やはり寒色系が多いように思います。
雪景色と言えば、思い出すのが赤羽末吉先生の絵本「かさじぞう」です。
水墨が基本ですが、時には効果的に日本絵の具で彩色しています。
先生は日本の湿度の美しさを、大事になさっていました。水墨が一番適していると
仰っていました。モノトーンで表現すごいです。

海外にも雪景色の作品はありますが、日本の感性とは違うと思いますので触れずにおきます。
モネなんか本当にきれいですけどね。

私は昔、油彩ですが100号を描いた時に、何の意識も持たずブラウン系でトーンを
付けて描きました。
里山の民家でしたので、多分素朴な暖かさが欲しかったのでしょう。
自分的には違和感はありませんでした。

みなさんはどんな、色調で雪をお描きになりますか?
でも描きたいテーマに合っていれば、気分で何でもいいんですよねー。
雪と分かって、情緒が出ていれば。
北原白秋の詩では雪を「薄い紫」と表現している作品があります。
実際の色か心象か?イメージですよね。
(白秋の詩は、色の表現が多いですよね。)
絵も自分のイメージを大切に。ですね。

上のスケッチは、近所の昨日の風景です。
雪の白は紙の白を残し、彩色でトーンを付けました。
天気が良かったので、日の光を意識するよう、上面はレモンイエローで薄く塗りました。
あくまで個人的な意見ですが、雪の部分はあまり細かく描きすぎないほうが良いと思います。
見る人が、想像して造形してくれるので。
ブライトカラー使用でした。

at 17:51, まっちブログ, 工場長 新井

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葉ボタン



冬は咲く花が少なく、ちょっと寂しいですね。
(冬枯れも美しく好きですが)
そんな中、花がなくても色を楽しめる植物があります。
カーラーリーフと言われる色がきれいな葉を楽しむものです。

我が家に、葉ボタン一鉢があり、寒い季節に温かみを与えてくれて
います。
昔からある花壇に植えるような大きいものではなく、小型化された
品種のものです。
その色彩は緑と紫とクリーム色で花のようにはっきりとしたトーンです。
銘仙に使ったら小粋な感じになりそうです。
昔ながらの大きいドーンと存在感のあるものと比較し、繊細に見えて、
癒されます。
形状もバラの花のような重なりが美しいです。

葉ボタンは昔から門松や玄関にも飾り、訪問者や家族の出入り時にちょっと
目をやって、楽しませてくれています。
こんな俳句を見つけました。
「葉牡丹を植ゑて玄関らしくなる 」(村上喜代子)
冬に貴重な観葉植物です。

葉ボタンはアブラナ科でキャベツの仲間だそうです。
観賞用は花の芽は出る前にカットされてしまうことが多いらしいです。
一年草扱いで処分されることも。
花を咲かせないんですね。
そう思うとちょっと可哀そうな気もします。
(咲けば菜の花みたいな花ですね)

色彩は形状との組み合わせで、様々な表情が生まれます。
世の名のもの、それだけ注意してみていても、面白いですね。

上のスケッチは、ブライトカラーで描きました。
20色セットには紫系の絵の具があるので助かります。
(スキャナーで赤紫が青みになってしまいました。)

at 15:44, まっちブログ, 工場長 新井

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初詣と今年の抱負



寒いですねー。
新年も、早2週間が過ぎようとしています。
今日、遅ればせながら初詣に行ってきました。
地元の近くの神社です。氏神様ですね。

ところが 寒くて手水が凍っていて手を清めることができませんでした。
夜、雪が降ったもんなー。
神様、何卒お目こぼしを・・・・。

そこで一句
「初参り手水も凍る寒さかな」なんてね・・・・・・超才能なしです!

でも、いろいろお願いして、無事済ませました。
手水がカチカチでしたので、何事も勝ち勝ちでいくとよいのですが。
ちょっと苦しいですかね。
本当はお願いではなく、今までのお礼をするのが作法らしいですね。

今年、個人的にはいろいろ刺激を受ける年にしたいと思っています。
特に視覚的にです。それも能動的にです。
読書、展覧会、映画、散策、お出かけ、・・・・いろいろ、もちろんスケッチもです。
考えただけでもワクワクします。
三日坊主にならないように。
そして、それが作品にいい形でアウトプットされるといいなと思います。
皆さんの今年の抱負は何ですか?
お互いに充実した年にしたいですね。

at 23:00, まっちブログ, 工場長 新井

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2018年スケッチに行こう



2018年
あけましておめでとうございます。
いきなりですが、今年も大いにスケッチに行きましょう

スケッチは楽しい
スケッチは嬉しい
スケッチは出会う
スケッチは発見がある
スケッチは心が動く
スケッチは自然や人の営みと触れ合う
スケッチは日常も身近も新鮮に見える
佇まいにシンクロする
スケッチは世界が広がる
スケッチは自分に気づく
スケッチは人それぞれです
スケッチは自由で良いのです
スケッチは少し体が疲れることも
スケッチは心の疲れが取れる
スケッチは残る
スケッチはまた行きたくなる
まっち絵の具といっしょに
いつもいっしょに

今年もよろしくお願い致します。


at 18:15, まっちブログ, 工場長 新井

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ありがとう2017年



2017年もいよいよ本日で最後となりました。
今年1年ほんとうにありがとうございました。

本年は、応援の言葉や、身に余る評価の言葉をたくさん頂きました。
大変励みになります。
謹んで感謝申し上げます。

まっち絵の具は絵を描く皆さんと共に、いつも身近な存在でありたいと思っています。
絵を描く人、絵が好きな人同士は、老若男女問わず仲間感があります。
言葉も多くはいりません。不思議です。
絵の具も人間ではありませんが、その仲間に入れてもらっている感覚でいます。
そして、少しでも力が発揮できるといいなと思っています。
表現の輪が、どんどん広がればいいなと思っています。

今年も仲良くしてもらって、ありがとう。
これからも、よろしくお付き合いをお願いします。

at 01:52, まっちブログ, 工場長 新井

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うれしいプレゼント





クリスマスですね。
みなさんプレゼント、用意されましたか?
プレゼントは送るほうも頂くほうもワクワク嬉しいものです。

実は私ども工場にも嬉しいプレゼントが届きました。
先日、地元の小学校の3年生の生徒さん26人と担任の先生が社会見学として
工場に来てくださいました。
その時のお礼の手紙を文集のように綴って届けて下さったのです。
生徒さんたちの純粋な気持ちが伝わり、心が暖まりました。
何よりも嬉しいクリスマスプレゼントになり、従業員一同大変感激し、嬉しい
気持ちでいっぱいになりました。

見学の当日はみなさん礼儀正しく、元気で、好奇心いっぱいでキラキラ輝いて
いました。
みんな可愛くて、まるで天使が舞い降りたような感覚です。
そして、絵の具にも興味をもって頂き、しっかり説明も聞いて いっぱい質問も
してくれました。熱心にメモもしていて感心しました。
将来、頼もしいです。ほんとに。
製造者として、本当にありがたいことです。

その日は1日中気分がよく、従業員の顔つきもいつもとは違っていたと思います。
疲れも忘れます。
その日だけでなく、いつもみんなの笑顔を思い浮かべ励みにして仕事をしたい
とも思っています。

お子さんたちには、いっぱい絵を描いて感性豊かに育ってほしいと心から願って
おります。
一年の締めくくりの時期として、明るく元気付けられる出来事でした。

下のイラストは弊社のクリスマスカードです。
お客様の皆様にも、素敵なプレゼントが届くといいですね。
メリークリスマス

at 18:48, まっちブログ, 工場長 新井

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版画



今年も押し迫ってきました。
この時期、悩ましいのは年賀状の準備ではないでしょうか。

絵柄が印刷されている年賀はがきもいいですが、自分だけの
オリジナルな賀状もいいものです。
特に手作りのものは、喜ばれると思います。

今はパソコンで、簡単に作ってしまう方も、多いと思いますが
昔ながらの版画も味わいがあっていいです。

これから準備の方はまだ間に合いますので、トライしてみてはいかがですか。
版画には弊社の絵の具が使えます。
実際、お使いなさっているお客様も昔からいらっしゃいます。

私も今日、試しにやってみました。(年賀状ではありませんが)
何十年ぶりです。
木版画ではがきサイズです。
絵の具はレインボーカラーです。
ちょっと、手抜きして版の数は2つだけです。
色版(1枚の版に色を塗り分けました。境界は溝を彫って)
黒版(輪郭)です。

雑ながら、刷った後はうれしかったです。
(出来の悪い作品でお恥ずかしいです。)
この、感覚は何歳になっても変わりませんね。

木版が大変という方には、ゴム版や消しゴムもあります。
丁寧にやろうとせず、カスレやズレ、版の削り残しなど味になると
思いますので、自由にやりたいですね。

at 20:22, まっちブログ, 工場長 新井

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漱石忌



昨日12月9日は漱石の命日でした。
101年前の(1916年/大正5年)です。49歳でした。
(今年は生誕150年でもありましたね)
命日に糸瓜忌(正岡子規)、河童忌(芥川龍之介)のような名称はありません。
ちょっと意外です。「猫忌」なんてどうですかね。ブー!ですか。

その日は風もなく暖かく小春日和だったらしいです。(ご次男、伸六さんの著書から)
「明暗」が絶筆となってしまい、まだまだ創作に意欲的だったと思いますので、さぞかし無念だったと思います。
実際、その年の1月には物集芳子という女性(小説家、二葉亭四迷、漱石に師事した)に宛てた手紙に、
「いつまでも生きる気でいる」と書いています。
また、朝日新聞の随筆「点頭録」には「自己の天分の有り丈を尽くそうと思うのである」と書いているそうです。
(岩波ジュニア新書「漱石先生の手紙が教えてくれたこと」から)

でも、漱石の死生観からすれば、案外達観していたかもしれません。
生前、「生死を透脱する」(受け入れて死ぬことだそうです)「生は苦痛に満ちている、死はそれがなく
めでたい」と言っていたそうです。(岩波新書「夏目漱石」から)

そういえば、「吾輩は猫である」の猫も水の入った甕に酔っぱらって(ビールで)落ちてしまい、もがくのですが最後にはあきらめて、「自然の力に任せて抵抗しないことにした」「月日を切り落とし、天地を粉韲して(粉みじんにして)不可思議の太平に入る。吾輩は死ぬ。死んでこの太平を得る。太平は死ななければ得られぬ。南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏。ありがたい。ありがたい。」で終わります。
命日の11年も前に、こんな風に書いていました。
猫は漱石の投影だと思いますので、これが本心でしょうか? やはりもっと生きていたいとも思っていたのでしょうか?
家族もいることだし。
ご本人に聞かないと永遠に不明でしょうね。謎のままがいいです。
死を受け入れるというのは、漱石のあまり幸せでなかったかもしれない生い立ち、病気がちだった人生からくるニヒリズム的な
死生観かもしれません。
だからこそ、人間の本質を冷静に描いた名作の数々が生まれたのかもしれません。
これからも、もっと味わって、漱石作品読みたいです。皆さんもいかがですか?

at 17:58, まっちブログ, 工場長 新井

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秋から冬へ



12月になりましたね。今年も暮れていくのですねー。
冬が徐々に深まっていきます。
風が冷たくなり身に沁みます。ぶるぶるー。
紅葉から冬枯れの山への変化。きれいです。
植物も、動物も、人も冬支度に忙しいです。
これも、初冬の風物詩。

この時期をファンタジックに描いた素敵で味わい深い絵本があります。
「かぜのおまつり」(いぬいともこ先生 作・梶山俊夫先生 絵)(福音館書店)です。
秋から冬に変わる日本の山の美しさが、やまと絵のようなタッチで描かれています。
和紙だと思いますが、墨で輪郭を描き、水彩だと思いますが彩色しています。
空気の動きも感じます。

主人公は「ふうこ」という女の子と、風の「こがらしこぞう」「きたかぜこぞう」ですが
他にも熊や植物などが登場します。
それぞれ、冬に向けて生きています。全部が主人公かもしれません。
ファンタジーながら自然の摂理を教えてくれていると思います。
小さな子が、初めて感じる季節の変化、心細さも感じます。
家族の暖かさもあります。
それは誰もが持っている小さな頃の郷愁です。
そういえば、芥川の「トロッコ」も少年の心細さを感じました。(好きな作品です)

でも、こんなわびしさも、暮れや正月になると一気に浮かれ気分になって忘れてしまいます。
・・・・これも日本人の感性?・・・・・

at 23:02, まっちブログ, 工場長 新井

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