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桜とレトロな建物



先々週の本ブログで、桜開花はこの辺りはまだですと書きましたが
実はその日にはもう開き始めていたようです。
家から出なかったので気が付きませんでした。
先週はピークを迎え既に散り始めています。惜しい気持ちです。

桜のお花見、日本人には楽しみな風物詩です。
公園や沿道、堤、お堀、お城、寺社、森など名所は数多くあります。
どこもいいですよね。
江戸時代には既に花見は一大イベントで、浮世絵にも沢山描かれています。
それを見ると人々が浮かれている様子が良く分かります。
吉原にその季節だけ桜を移植して町民が楽しんでいます。そこまでするかー。
(歌川広重の浮世絵にもあります)
桜は人間にとって身近な存在で、動物でいえば犬や猫のような特別な存在だと思います。
住まいにも植えて楽しんでいる方も多いと思います。
身近だから、建築物もそばにある。

桜の景観で一つ味わい深いと思うのは、明治・大正・戦前の近代建築との取り合わせです。
レトロな建築物で、古い庁舎や校舎、ホテル、駅舎などです。
なぜそう感じるのでしょうかね?懐かしい感じがして気持ちが和みます。
いつ植えられたのか、竣工と同時か元々そこにあったのか?後から植えられたのか?
いつも一緒に世の中を見て、時を重ね今も一緒に寄り添っている。
品種によって寿命が異なるそうだから、それぞれ状況は違いますね。
ソメイヨシノは60〜70年だそうで、枯れた後はまた新しい木が植えられるのかな。
やはりペットに似ていますか。

レトロな近代建築は信州でいえば、松本市にある国宝の開智学校(明治9年竣工)が
有名ですが、桜がそばにあり、いい雰囲気です。
この辺りでは、坂城町にある県宝の格致学校(明治11年竣工)があります。
上の絵です。やはり桜がそばにあり、枝垂れ桜で(寿命ながいそうです)いい雰囲気です。
建物全体を入れると桜が小さくなってしまうので、あえて建物は一部カットしました。
桜を主役にしたいので。
ブライトカラーで全体を描き、桜の花は不透明のポスターカラーで描きました。

レトロな近代建築と桜、全国に沢山あると思います。
巡り歩くのも一興かと思います。いにしえを偲んでね。
あくまでコロナ禍が収まってからですがね。

at 17:50, まっちブログ, 工場長 新井

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