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緑に浮き上がる白い花



今なお被害が続いている大雨の被災地のことを思うと心が痛みます。
心よりお見舞い申し上げます。

夏至・小暑が過ぎて草木の緑も色濃くなってきました。
生命力の漲る万緑の季節です。

最近目に付くのは白い花の野草です。
黄色や赤、青に比べ華やかではないですが けっこう目立っています。
特に目立つのはヒメジョオンです。群れで咲いていることもあります。

この白、周りの状況によってはかなり目立ちます。
特に万緑で色が濃くなっている草木の中では。
雨や曇りで暗い時、夕暮れの暗い時には、いっそう輝き 浮き上がって見えます。
幽玄と言う言葉が似合いそうな雰囲気です。

漱石の作品「三四郎」に、池のほとりで美禰子が摘んだ白い花を落としていく
場面がありますが、何の花かは分かりません。
でも何か象徴的で、周りの緑の中で際立った白が想像できます。

濃い緑と、白の配色はとてもきれいです。
この組み合わせの絵画で思いつくのは、まず東山魁夷先生の森の緑の中の白い馬や滝の白です。
日本の自然の神聖な気配を感じます。
西洋ではラファエル前派の画家ミレイの「オフィーリア」です。
有名なあの絵です。ハムレットの登場人物オフィーリアの死の場面です。
オフィーリアの運命を暗示する植物が描かれていますが、その中に
イバラとバイカモのような水草があり、白い花が咲いています。
緑の中に際立つその色は絵のテーマを知れば冷たく感じます。
幽玄とは少し違います。でも美しいです。
精緻に描かれた植物はラファエル前派の自然主義によるものらしいです。
ミレーの絵、素晴らしいです。子供の絵もかわいくて好きです。

上の絵は、我が家の前の道端の大きな桑の木の下に咲くヒメジョオンです。
雨の合間で曇った天気で桑の陰でもあり暗かった中で、白い花が印象的でした。
ブライトカラーとポスターカラー使用です。
花以外は植物の緑と分かればいいのでラフに描いています。
それとミレーのように精緻には描けないので。
大作ならもう少し違った描き方にしたと思います。

at 18:18, まっちブログ, 工場長 新井

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