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名前にルリが付いた生物




前回のブログでルリハタを書きましたが、ルリの付く名前の生物はけっこういます。
そこで、今回代表的なものに集まってもらいました。

瑠璃(ルリ)という色名は平安の昔から使われていたそうです。
瑠璃はペルシャで採れる鉱物ラピスラズリ(宝石として)のことで、つまり色としては
ウルトラマリン(群青)なんですね。その色は紫味の冴えた青です。
中国経由で平安には既にそれを砕いた顔料が入って来ていたんでしょうね。

生物のネーミングは、その体の一部に青い部分があってルリ色をイメージするからです。
しかし、実際は紫味の青というより黄味がかった冴えた色が多い感じがします。
青ければイメージがよい瑠璃を何にでも付けたがったのでしょうかねー。
何しろ仏教では七宝(7種の宝物)のうちの一つが宝石としての瑠璃ですので。
「ルリ」って言葉の響きもいいです。

生物の青は、色の成分があるわけではなく、構造色という仕組みで発色しているそうです。
表面構造が可視光線の波長より小さな大きさで形成されていると、光が分散・散乱・回折・
干渉が起きて通常の物体とは違う発色をするということです。
CDやシャボン玉、玉虫が虹色に見えるのもこの現象だそうです。
ですので、生物の青は明るい色でも白を混ぜたような色ではなく、輝くような色合いですね。

「日本瑠璃色生物の会」と銘打ってここに代表者に集まって頂きました。
ルリハタ(魚)、オオルリ(鳥)、ルリタテハ(蝶)、ルリボシカミキリ(カミキリ虫)、
ルリイトトンボ(トンボ)、ルリガイ(貝)の皆さんです。
初代代表はルリハタさんで、進行役も務めて頂くことになりました。。
それでは始めて下さい。

ルリハタ「えー、、陸に上がれないものですから皆さんには海辺に来て頂きました。
     御足(羽)労ありがとうございます。
     こんな顔ですが、似合わずきれいな青色をしています。
     しかし、表面から毒が出てしまうので敬遠されがちで困惑しています。
     でも、あの伊藤若冲先生が描いてくださったことを昔祖父から聞いて、
     嬉しくて誇りに思っております。」しかも西洋渡来のプルシャンブルーの顔料を
     使ったことが最近分かったそうです。
     ではそれぞれ自己紹介をお願いします。

オオルリ「野鳥代表で来ました。
     やはり私が代表格かなと思っております。
     夏鳥でオスのみ青いです。いいのかなー。
     友人にカワセミがいますが、きれいな青をしているのですが名前にルリが付いて
     いませんで、この会に参加できないことを大変悔しがっておりました。
     皆さんによろしくとのことでした。」

ルリタテハ「青が部分的に入っているだけなので肩身の狭い思いをしております。
      でも良いデザインでちょう。ちなみにメスも青いです。
      これでも夏の暑い日には涼しげで人間の目にも涼やかで喜ばれているんですよ。
      今日こうして皆さんとお会いして改めて青はきれいだなと思い、なんだか勇気が湧いて
      きました。
      そして海外にはモルフォ蝶のような憧れのスーパースターがいるので心の支えになって
      います。

ルリボシカミキリ「カミキリ虫の仲間です。生木を食べて害虫とされる仲間でないことを最初に
         言っときます。
         デザイン的にはかなりいけてると自分では思っています。長ーい触角が自慢です。
         色も明るい青と黒い斑点で粋だなーと言われます。
         名前もルリと星とで、メルヘンチックで童話の世界のようでしょ。
         樹液や果実を食べること、これは普通です。
         普段は枯れ木などに住んでいます。人間でいえば古民家暮らしのようなもので今風で
         素敵でしょ。一度遊びに来て下さい。
         昆虫の中では人気者ですが、おぼれることなく謙虚にいたいと思っています。

ルリイトトンボ「初めまして。声が小さくてすみません。
        普段は高地などの水辺、湿地の寒冷地に住んでいるので、下山してこのような環境に
        少し戸惑っています。潮風が目に沁みます。
        私のほかに青いトンボはけっこういますが、ルリと付いていないのでどうしても私に
        なってしまい恐縮です。
        最近、生息条件が悪化しているので住みにくくなっています。
        絶滅しないよう環境の保護を是非お願いしたいです。

ルリガイ「あのー、私なんか来てよかったんでしょうか。
     自分ではあまり青々しくなくきれいとは思っていないので、来るのが憚られたのですが思い
     きって来ました。
     いつも足から粘液を出し泡を出して海面を漂っています。筏という人もいます。
     しかもさかさまです。ある意味楽です。食通ではありませんがクラゲを食べてます。

ルリハタ「皆さんありがとうございました。
     皆さんのこと、知ることができて大変有意義でした。
     時間もないので今日は自己紹介だけで終わらせて頂きます。
     これから皆さんと一緒に瑠璃色生物のさらなるイメージアップに努めていきたく
     よろしくお願い致します。
     それでは最後に我々のスローガンの声を発したいと思います。
     ご唱和よろしくお願い致します。
     それではイチニサン

一同   「瑠璃も玻璃も照らせば光る!」
     「我々の未来は瑠璃色だ!」
      やれやれ・・・

at 15:18, まっちブログ, 工場長 新井

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