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詩「不出来な絵」



最近、石垣りんさんの素敵な詩を知りました。
「不出来な絵」という詩です。

その最初の一節を紹介します。
「この絵を貴方にさしあげます
 下手ですが
 心をこめて描きました」

描いた絵を欲しいと言われ、下手な絵だからあげられないと思うのですが、
世間体や見得を気にせず意固地をやめ、あげることにするという詩です。

その絵は、自分の愛している(好きだといっても良いと思います)風景です。
季節が変わっても、時刻が変わってもその対象をことごとく愛していると
うたっています。
その風景には、いろんなものが込められているんでしょうね。
だから精いっぱい心をこめて描いたのだと思います。

これは、単に目の前の風景を描いたのではなく、対象を愛する自分の気持ちを
描いているんですよね。
そのくらい、対象に対する強い気持ち、素直な気持ち、感動の気持ちなど、
絵を描くときに大事にしたいですね。
下手とか上手いとかではなく、心のまま描きたいです。そして誰かにも見て
もらえればなお良いです。絵っていいものです。

「不出来な絵」いい詩です。
その詩全文は、ネットでも見ることができました。
解釈はいろいろあると思いますが、是非 鑑賞してみてください。
詩集「私の前にある鍋とお釜と燃える火と」に収録されていて、他の詩ととともに
石垣りんさんの世界を知ることができると思いますので手に入れたくなりました。

at 21:51, まっちブログ, 工場長 新井

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