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大河ドラマ「麒麟がくる」の衣装の色



今年の大河は久しぶりに戦国時代ものですね。
「麒麟がくる」で、明智光秀の物語です。

今までのようなビッグヒーロではないけれど、歴史上の重要な出来事の本能寺の変を起こした
陰のイメージが強い光秀に視点を変えて光を当てた物語なので新鮮だと思います。

第1回目を見て印象に残ったのが、登場人物たちの衣装の色鮮やかさです。
武将というと渋いイメージの色を連想しますが、本当にあんなに鮮やかだったのかなと
思いました。(4K放送のせいもあるのだと思いますが)
戦国の武将100人の肖像画をざっと見ましたが、そんなに派手な色はありません。
(鎧の糸威しの色は除く)
もっとも、正装が多いので当たり前かもしれません。(秀吉の白はどんな意味があるのかな)

番組のホームページに衣装デザイナーの黒澤和子さんのインタビューがありました。
「映像は監督のものだ」という考えで、監督に考えやイメージを聞き、相談しながら
色彩イメージを決めていくそうです。そして登場人物のキャラクターに合わせ落としこんで
いくそうです。
黒澤さんは「戦国時代は日本の歴史の中でも とても派手な色が使われていた時代です」と
仰っています。だからビビッドに設定するのだと。
そうか、知りませんでした。だとすると今までのドラマは演出で抑え気味だったんですね。
今回のドラマは時代考証に忠実な色彩にしているので(キャラに合わせ柄も含め、演出はあるそうですが)、
新鮮な感じで見ることができるでしょう。
こんな感じだったんだーと、あの時代の普段の暮らしのイメージが少し変わりますね。
今の時代より自由だったのではないか。
ドラマにおいても色の役割は大きいです。創作の楽しさも伝わってきます。

上のイラストは1回目放送の光秀(十兵衛) 若いころです。
ブライトカラーで描きました。
着物の緑はビリジャンにほんの少しブルー(そらいろ)を混ぜました。
濃淡は水の量の差です。
立涌文はポスターの白で、最後に描きました

1回目の衣装は若造だからかなり派手な色設定なのか。
青磁色か青緑色か?濃淡を市松模様にはぎ合わせてあります。
この頃の染色ではグリーン系は青(藍)と黄(黄蘗など)の重ね染めが主流だから、同じ染め方に
なるのでしょうね。
柄も立涌文の白抜きで遊び心があります。
光秀の前半生は謎に包まれているそうですが、こんなに明るい人だったのでしょうかね。
面白いです。
今後年を重ねていくにしたがってキャラが変化して。それに合わせどんな色の着物になっていくのか。
その変化も楽しみです。

at 19:03, まっちブログ, 工場長 新井

comments(1), -, -

コメント
紀伊, 2020/02/01 12:12 AM

素敵な絵です。
緑の組み合わせが、見ていて爽快です。

今回は、どの種類の絵具を使われたのでしょうか?

気になります。