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和田誠さんを悼む



台風一過で、さわやかとはいかず各地の甚大な被害に心が痛みます。
ここ信州も深刻な被害状況です。
被害地の皆様に心よりお見舞い申し上げます。
一刻も早く平穏な日々が戻ることをお祈りしております。

さて、もう一つ悲しい知らせがありました。
イラストレーター、グラフィックデザイナー、絵本作家、映画監督、エッセイストなど
幅広い顔を持つ和田誠さんがお亡くなりになりました。
グラフィックやイラストの草創期後の隆盛期から現在までの発展に大きな足跡を残して
きました。
和田ワールドと言ってもよいユーモアがあり本質もとらえた創作世界で、その後の
デザイン界、アート界に大きな影響を与えたと思います。

かく言う私もそのうちの一人でございます。
最初に和田さんの作品を見たのは、デザイン雑誌で反戦のポスターです。
星条旗の星が落下し、その下にいる男性の頭に突き刺さっているもです。
インパクトがありアイデアに感心したものでした。
たしかその時、福田繁雄さんなど錚々たるデザイナーの方たちが一緒に
載っていたと記憶しています。

その後、絵本(「ともだち」など)やイラスト(谷川俊太郎詩集の「どきん」など)、
本の装丁(話の特集など)、アニメーション(NHKのみんのうたなど)などで
拝見するたびに面白いなー、いいなー、好きだなーと感銘を受けてきました。
一番影響を受けたのは、似顔絵です。
シンプルで簡素な線、デフォルメされ、内面まで伝わってくるような味があります。
ずいぶん真似して描きました。
カセットテープのタイトル用のカードにミュージシャンの似顔絵を同じような
タッチで描き一人楽しんでいました。(レベルは低いですが)

昔「月刊絵本」という雑誌があって、昭和53年1月号に和田さんの特集が
ありました。
本棚から引っ張り出して見てみると、和田さんの話されている興味深い部分を
赤い線で囲み、線を引いてありました。(あの頃の自分、懐かしい)
特に面白かったのは、詩人の谷川俊太郎さんとの対談と長新太さんの寄稿文でした。
改めて、なるほどと勉強になることがよみがえりました。
ここで紹介したいのですが、長くなるのでやめにします。

本当に惜しい方を失ったと、残念でなりません。
これからのグラフィック界、アートの世界にとって大きな損失です。
でも、残された作品を見て、和田さんの世界の精神性や創作への原点みたいな
ものをいつまでも感じていたいです。
和田さんのように若さと柔軟な発想がいつまでもできるようにしたいです。

上のイラストはその雑誌に載っていたポートレート写真をもとに描きました。
(和田さんの若いころです)(似てませんが)
周りのキャラクターは、同じ雑誌に載っていた先生の作品を描き写しました。
モノクロ印刷だったので、わかる範囲で色付けしてあります。
山太郎は分からずそのままです。

謹んでご冥福をお祈りいたします。

at 21:59, まっちブログ, 工場長 新井

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