<< タイマツソウ | main | サマータイムブルース >>


筆者作


ベン・シャーン作

新聞にスペインの老舗ブランド「 ロエベ」のデザイナー ジョナサン・アンダーソン氏のコメントが
紹介されていました。
「手で物を作ることは、人間が本来持つ自己表現の基本。デジタル社会で現実と虚構の間の乖離が
ある中、人間性を維持するために必要だから」というものでした。

クリエイティブディレクターのジョナサン・アンダーソン氏は「クラフト プライズ」を
発案し2016年に創設しました。詳細は「ロエベクラフトプライズ」で検索してみて下さい。

氏の意見に全く同感です。
やはり手を動かしてその中で創作が生まれる。手が脳を先導する感じですかね。

2007年に文化出版社から発行された「“手”をめぐる四百字」という本があります。
サブタイトルは「文字は人なり、手は人生なり」というもので、50人のクリエーターが400字詰めの
原稿用紙に書いて寄稿しています。
それがそのまま、掲載されています。それぞれ文字に味があっていいです。
手に対するこだわり、特別な思いは色々なクリエーターに共通する認識だと思います。

その中で志村ふくみ先生の言葉で印象的なものがありました。
「手の先に神が宿ると。」と聞いたことがある。
「手はその人の願いごとに従いゆくとも聞いた。こころざしかたく生きているその人に手はどこまでも
 ついてゆくと。」

あらためて思います。志しを強く持って、手を鍛えなければなりませんね。
とにかく使う。
手には表情があります。身体で言えば顔の次ですかね。でも、顔は作り顔もあります。
そういう意味では手は正直です。
その人の生き方、仕事などそのまま出るでしょうね。

どんな手が良いとは言えません。それぞれ良いに決まってます。
一所懸命やればおのずと良い表情が現れるでしょうね。

さて、上の絵は私の今日の手です。
「休日の手」です。手にも表情があると書きましたが、どうですか?下手ですが。
自画像はよく描かれますが、手も描くと面白いですかね。自画手?
ずっと長い間、人生を重ねていく中で。どう変化していくか?

手は描くのが難しいです。
魅力的なのはモナリザの手、デューラーのデッサン、上村松園の「序の舞」の扇を持つ手、
写楽の手、などなど。
線が素晴らしいのはベン・シャーン 魂が感じられます。
上の美術手帳の表紙絵がそうです。
リルケの詩「マルテの手記」の為に描いたリトグラフの版画集の一部らしいです。
始めてリルケの著書を読んだときの感情を表現したものだそうです。
こんな絵が描けたらいいですよね。修業が足りません。



at 21:07, まっちブログ, 工場長 新井

comments(0), trackbacks(0), -

コメント









トラックバック
url:http://blog.match-japan.com/trackback/426