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雪の色



先週は各地で雪が降り、大変な事態になっています。
雪景色はきれいなのですが、被害が出るほどになると困ったものです。
穏やかな雪がいいですよね。

雪を題材にした作品も多く、見ていても いいなーと思い 日本の心を感じて
しまいます。
何故でしょう。

だから、たまに描きたくなったりもします。
でも雪景色、難しいですよねー。
冷たい雪、暖かい雪、乾いた雪、湿った雪・・・・
山の雪、街の雪、木に積もった雪、田畑に積もった雪・・・・
いろいろあります。

そして色彩もいろいろありますよね。
雪は白いものと思っていますが、積もっていると陰影や、周りの景色の映り込みに
よる変化、天候、光、時間帯、時期など環境によってその色は様々です。
雪の結晶は透明ですが、集まるとすべての色の波長の光を反射、透過→反射をする
(吸収しない)ので白く見えるのだそうです。
しかし、固まりになると前述のような状況で色味が付いてきます。

絵画の表現では雪の彩色は白ベースで、それに色を加えトーンを付けている作品が
多いです。
東山魁夷先生は青系や、緑系、グレー系のトーンが多いように思います。
いわさきちひろ先生は青系、紫系、グレー系。
やはり寒色系が多いように思います。
雪景色と言えば、思い出すのが赤羽末吉先生の絵本「かさじぞう」です。
水墨が基本ですが、時には効果的に日本絵の具で彩色しています。
先生は日本の湿度の美しさを、大事になさっていました。水墨が一番適していると
仰っていました。モノトーンで表現すごいです。

海外にも雪景色の作品はありますが、日本の感性とは違うと思いますので触れずにおきます。
モネなんか本当にきれいですけどね。

私は昔、油彩ですが100号を描いた時に、何の意識も持たずブラウン系でトーンを
付けて描きました。
里山の民家でしたので、多分素朴な暖かさが欲しかったのでしょう。
自分的には違和感はありませんでした。

みなさんはどんな、色調で雪をお描きになりますか?
でも描きたいテーマに合っていれば、気分で何でもいいんですよねー。
雪と分かって、情緒が出ていれば。
北原白秋の詩では雪を「薄い紫」と表現している作品があります。
実際の色か心象か?イメージですよね。
(白秋の詩は、色の表現が多いですよね。)
絵も自分のイメージを大切に。ですね。

上のスケッチは、近所の昨日の風景です。
雪の白は紙の白を残し、彩色でトーンを付けました。
天気が良かったので、日の光を意識するよう、上面はレモンイエローで薄く塗りました。
あくまで個人的な意見ですが、雪の部分はあまり細かく描きすぎないほうが良いと思います。
見る人が、想像して造形してくれるので。
ブライトカラー使用でした。

at 17:51, まっちブログ, 工場長 新井

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