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萩(ハギ)



先週に引き続き秋の七草の話です。
春の七草は、すんなり言えますが、秋はちょっとすぐ出てきません。(私は)
でも、覚えるコツをネットで調べましたのでもう大丈夫です。
語呂で覚える方法、頭文字を並べて覚える方法があります。
後者を紹介します。
もうご存知の方も多いと思いますが「オスキナフクハ」です。
オミナエシ
ススキ(オバナ)
キキョウ
ナデシコ
フジバカマ
クズ
ハギ

でも、名前だけ覚えても実際の花を親しまないと意味ないですよね。
普段ススキやクズなどよく見る草もありますが、フジバカマやオミナエシなど
なかなか目にすることのない草もあります。
里山を歩いたり、名所を訪ねたりしてお目にかかりたいものです。

どちらかと言うと春の七草は味覚、秋の七草は視覚を楽しむものだそうです。
これから見られる花はハギ、フジバカマ、ススキぐらいでしょうか。
名所など訪ねてみれば、その草だけでなく周辺の事柄が分かってきてより興味が深まるはず。
詩歌など口ずさんでね。風流人。

ハギは万葉の時代から親しまれ、万葉集の歌の中で一番多く出てくる植物らしいです。
昔は花見と言えば春は梅、秋はハギだったらしいですよ。
それほど人気の花だったんですねー。

萩と言う文字は漢字ではなく和字だそうです。
平安のころ秋の代表の花と言うことで創作されたそうです。
万葉集の中にも、ハギの花が咲くのを待ちきれない内容の歌がいくつかあります。
もともとは、山の端などに生えたりしていたものを移植して身近にしました。
もちろん野生のものも愛でました。

実際、花は赤紫(白もありますが)で葉も卵型でかわいいです。
見た目だけではありませんよ、家畜の飼料、薬(葉)、食用(芽)、屋根葺き、ほうき、田畑の緑肥
などにも使われたらしいです。ユーティリティプレイヤーです。

萩の名所と言えばお寺さんが多い気がしますが、気のせいでしょうか。
野原のハギもよいと思いますが、お寺さんで見るハギも風情があります。
よく、マッチしますね。なぜそこに植えられたのかも知りたいところです。

上のスケッチは、長野市の長谷寺です。
ブライトカラーで描きました。

at 17:49, まっちブログ, 工場長 新井

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