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秋の空



9月、お彼岸も終わろうとしています。9月もあと1週間ですねー。
日中は晴れれば、暑いくらいですが、朝夕は涼しいですね。
皆さま、気温の変化で体調をくずさないように気を付けて下さいね。

しかしながら空気は澄んで、爽やかです。
空も巻雲(すじ雲)が出て、空の高さが感じられ気持ちが解放されるようですね。
雲が無くても、秋の空は青がはっきりして気持ちがいいです。

夏目漱石の俳句に「生きて仰ぐ空の高さよ赤蜻蛉」というのがあります。
漱石は明治43年に修善寺の大患といって危篤状態になったことがあります。
(胃潰瘍が悪化して滞在先の旅館で、大量吐血し、一時脈がとまりました)
その後奇跡的に快方に向かいました。
(よかったですねー。でも最後まで胃潰瘍は完治せず、6年後に亡くなることに)

それで元に戻しますと。その修善寺の大患の後に詠んだのが件の俳句です.
赤蜻蛉だから季節は秋、そして爽やかな青く澄み切った空だったんでしょうね。
生死をさまよった後だから、生きている喜びその感慨深い気持ちはいかばかりか。
健常な人間には、推し量ることが難しいです。
でも、その話を聞いちゃった後は、秋空の見え方も前と違ってきませんか?
大げさですが、生きてる実感。

上の絵は今日の自宅近くの空です。
巻雲がちゃんと出てまして、躍動しています。
ポスターカラーで描きました。
初めに太めの平筆で、青をざっと塗ります。
近くは濃く(ロイヤルブルーとウルトラマリンと白の混色)、中景は中間の青
(ロイヤルブルーと白の混色)、遠くは淡い青(ロイヤルブルーと白を多く混色)
さらに遠くは若干レモンイエローを注しました。
その時、雲の核は塗らずに紙の白を残しました。(後から塗る色に影響しないように)
そして、平筆でカスレを入れてぼかしながら雲を塗りました。(白く残した上にも塗ります)
雲もトーンを付けて。(巻雲はあまりトーン差がありませんが)
私の場合、緻密に描くのが苦手なのでなるべく勢いをつけて描くことにしています。
最後に、水だけを含ませた筆で、雲をなぞって若干ぼかしました。
(タッチを殺さない程度に)
向こうに見えるのはブドウ棚です。(収穫真っ盛りです)

空を描くのも面白いですね。
この間NHKの「美の壺」で空ばかり描いている作家さんが紹介されていました。
大変面白かったです。もう空じゃなくって造形の創作になってました。
空への解釈が芸術で、深いなーと思いました。
黒田清輝画伯も雲を沢山描いてますね。空は魅力的ですよねー。
皆さんもぜひ、透明でも不透明でもいいので是非描いてみてください。

at 19:12, まっちブログ, 工場長 新井

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