続 車を描きました



先週に続き車を描きました。
NHKの連続朝ドラ「スカーレット」に古ーいトラックが出てきました。
(主人公の父親が仕事で使っているものです)
しかも現在はすっかり見なくなってしまった三輪車です。
戦後10年位でしょうか?車種が分かりません。
思えば戦後の高度成長期にはこんな車が活躍して支えていたんですよね。ご苦労様。
あの当時のボディカラーはソリッド色で(メタリックではない)彩度の低い
グレーがかった色彩が多かったですね。そして2トーンが結構ありました。
アールデコの流れできているのかその雰囲気もあります。
今でも軽自動車で2トーンは人気ですよね。

でも当時のトラックかわいいですね。愛嬌があります。
鉛筆でデッサンして、ある程度陰影をつけてから彩色しました。
グリザイユ的ですね。(ブライトカラー使用)

ビデオで録画して描いたので、カメラの関係かパースがきつくなって
人物が小さくなっていました。修正して描けませんでした。

ドラマの内容は焼き物で、いよいよ絵付けの仕事をするのか これからも楽しみです。
勉強になりそうな場面もあると思います。
スカーレットという色名がタイトルになっていて、信楽焼独特の(理想の)色彩だそうです。
信楽焼は室町時代に茶陶として重用されたそうです。
茶の湯の詫び寂びからするとちょっと緋色という言葉は合わない感じもしますが、緋色といっても
ほんのりさす赤みのことだそうです。なら納得です。
忘れてはいけない、タヌキはかわいいですね

at 18:25, まっちブログ, 工場長 新井

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車を描きました



東京モーターショー2019年が開催されています。(11月4日で終了)
最後に行ったのはもう数十年前になりますが、様子はだいぶ変わっていると思います。
今年のテーマは何でしょうか?

車は社会情勢、価値観などでコンセプトが大きく変動してきました。
モーターショーのテーマも過去を振り返れば、相矛盾する回どうしがありました。
これから先、どんな方向に向かっていくのでしょうか?
社会と生活、心がより豊かになるものを期待したいですね。

車のデザインもどんどん進化?変化をしています。
いろいろな背景があるのでしょうが、技術革新もその一つです。
素材や加工技術の発達で、自由なフォルムが可能になりました。
デザインが先にあるのか、テクノロジーが先にあるのか?

そんな環境の中で生まれてくるデザインは、テクノロジーありきのフォルムみたいな
気がちょっとしています。
全てとは言いませんが心というか温かみが失われていくような気がしてなりません。
あくまで主観ですが。

昔の車は味があって手作り感がありました。
今のようにハイテク感はないかもしれませんが、愛着がわきます。
テールライトの形を見てもそうです。
昔は夜走っていて、前を行く車のシンプルな形のテールライトとその赤く柔らかく光る雰囲気は
何とも言えぬ哀愁がありました。音楽を聴いていてもその光景にマッチしました。
今の車のテールライトは奇をてらったものがあり、哀愁がありません。
メカすぎます。
そういう現象は時代でどうしようもないのですかね。

先日、昔の車を展示するイベントがあったので、行ってきました。
どれも懐かしくほのぼのしました。
その中に往年の名車と言われたフェアレディがありました。(Zがつく前の)
ホットな熱さがあるじゃないですか。
こんな車がまた出てこないかとしみじみ思いました。
(こういう車で、満足できる社会というか)

上の絵はその時の写真をもとに描きました。
色は変えてあります。
使用した画材は、鉛筆、サインペン(マッキーの黒。少し太すぎました)、ボールペン、
透明水彩絵の具(まっちベイシックカラー)、不透明水彩絵の具の白(まっちポスターカラー)
かたくならないよう定規は使用していません。(フリーハンド)
紙はケント紙です。
水彩専用紙は凹凸があってスパッとした線が描けない(引っ掛かります)のでそうしました。
でも、かしこまるときれいな線が引けません。

ケント紙はどちらからというと吸い込みやすいので絵の具の塗り勝手がちょっと悪いです。
(慣れかもしれません)
本当はガッシュのような不透明のほうが、硬質な工業製品のイラストには向いているかも知れません。
1960年代を中心に、アメリカ車 ポンティアック社の広告デザインのイラストを手掛けたAF・VKと
いうイニシャルの二人のイラストレーターの作品が素晴らしくあこがれたものでした。
車と背景を分担していました。

at 20:51, まっちブログ, 工場長 新井

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古民家



台風の被害は深刻ですが、秋は深まっていました。
今までスケッチに行けず、やっと天気が雨降りではなくなったので今日出かけました。
そうはいっても、曇りで少し晴れ、最後にはやはり雨。
何やねんなー。と言いたくなります。

行った先は信州上田市野倉地区です。
標高700mの山深い集落で、古民家が残っていて郷愁があります。
今日のスケッチは、廃屋でしょうか?住んでいる気配がなかったのですが
温かみあのある建物で懐かしい感じがします。
遠くで雉の鳴き声もしています。

最近古民家を生かしたカフェや新しい暮らしをされる方が多く、やはり魅力が
ありますね。
民家が好きで昔から描いていますが、民家といえば向井潤吉先生ですよね。
昭和の時代でしたので、人が暮らしていてその息づかいまでも伝わってくる作品です。
洗濯物が肝ですかね。
影響を受けました。

リアルで細かく描いているように見えますが、近くで見ると荒いタッチでグイグイ描いて
います。小さなところにはこだわっていない感じです。
しかし肝心なところはちゃんと表現している。
「家を大切にしながらも、その家を取り囲む風土風景を主として、季節との関係が密接に
なって絵としての効果を左右する」とおっしゃっています。
まったく同感です。こんな風に描けるといいなと、いつも思っていました。今もです

先生はその時代にも、無くなっていく民家に寂しい思いをされていました。
「資料館や博物館などで再生されても、住民のいない家は暮らしの匂いを失って、
白けて精彩を失ってしまう」とおっしゃっています。
時代で、仕方ないことでしょうか。絵として残ることは貴重なことです。

at 17:49, まっちブログ, 工場長 新井

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フジバカマに蝶と蜂が



強大な台風が去って1週間が経ちました。
各地の被害状況が明らかになってきて、その甚大さに改めて
暗澹たる気持ちになります。
季節は進み寒い日も増えてくるので被害に合われた方の健康が
心配されます。
心よりお見舞い申し上げます。

台風が去った後、気のせいか庭のフジバカマの花に蝶やミツバチが
沢山来るようになった感じがします。
そういう時期なのか、風雨にさらされどこかに潜んでいたのが
解放され一気に飛びまわっているのか。
活発になっています。暗くなっても飛んでます。
昨日来ていた蝶はアサギマダラでもなく、台風で運ばれてくる迷蝶でもなく
ベニシジミです。
オレンジ色が鮮やかです。面白いことに来る蝶は日替わりです。

台風の間、一体どこで何しているのか。
茂みの中や岩陰に潜んで、じっと耐えていたのでしょう。
鱗粉は水をはじくので、その点は安心ですが。
昆虫の世界も台風に耐えていました。小さい体で健気です。
労をねぎらってやりたいです。どんどんミツを吸いに来てください。

at 17:34, まっちブログ, 工場長 新井

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和田誠さんを悼む



台風一過で、さわやかとはいかず各地の甚大な被害に心が痛みます。
ここ信州も深刻な被害状況です。
被害地の皆様に心よりお見舞い申し上げます。
一刻も早く平穏な日々が戻ることをお祈りしております。

さて、もう一つ悲しい知らせがありました。
イラストレーター、グラフィックデザイナー、絵本作家、映画監督、エッセイストなど
幅広い顔を持つ和田誠さんがお亡くなりになりました。
グラフィックやイラストの草創期後の隆盛期から現在までの発展に大きな足跡を残して
きました。
和田ワールドと言ってもよいユーモアがあり本質もとらえた創作世界で、その後の
デザイン界、アート界に大きな影響を与えたと思います。

かく言う私もそのうちの一人でございます。
最初に和田さんの作品を見たのは、デザイン雑誌で反戦のポスターです。
星条旗の星が落下し、その下にいる男性の頭に突き刺さっているもです。
インパクトがありアイデアに感心したものでした。
たしかその時、福田繁雄さんなど錚々たるデザイナーの方たちが一緒に
載っていたと記憶しています。

その後、絵本(「ともだち」など)やイラスト(谷川俊太郎詩集の「どきん」など)、
本の装丁(話の特集など)、アニメーション(NHKのみんのうたなど)などで
拝見するたびに面白いなー、いいなー、好きだなーと感銘を受けてきました。
一番影響を受けたのは、似顔絵です。
シンプルで簡素な線、デフォルメされ、内面まで伝わってくるような味があります。
ずいぶん真似して描きました。
カセットテープのタイトル用のカードにミュージシャンの似顔絵を同じような
タッチで描き一人楽しんでいました。(レベルは低いですが)

昔「月刊絵本」という雑誌があって、昭和53年1月号に和田さんの特集が
ありました。
本棚から引っ張り出して見てみると、和田さんの話されている興味深い部分を
赤い線で囲み、線を引いてありました。(あの頃の自分、懐かしい)
特に面白かったのは、詩人の谷川俊太郎さんとの対談と長新太さんの寄稿文でした。
改めて、なるほどと勉強になることがよみがえりました。
ここで紹介したいのですが、長くなるのでやめにします。

本当に惜しい方を失ったと、残念でなりません。
これからのグラフィック界、アートの世界にとって大きな損失です。
でも、残された作品を見て、和田さんの世界の精神性や創作への原点みたいな
ものをいつまでも感じていたいです。
和田さんのように若さと柔軟な発想がいつまでもできるようにしたいです。

上のイラストはその雑誌に載っていたポートレート写真をもとに描きました。
(和田さんの若いころです)(似てませんが)
周りのキャラクターは、同じ雑誌に載っていた先生の作品を描き写しました。
モノクロ印刷だったので、わかる範囲で色付けしてあります。
山太郎は分からずそのままです。

謹んでご冥福をお祈りいたします。

at 21:59, まっちブログ, 工場長 新井

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秋の蝶



最近、付近で蝶が多く舞っています。
暑さのせいでしょうか。
蝶といえば春、と思うのですが、そうではないんですねー。
秋まで発生します。遅くて11月まで。
春の蝶は越冬したものが多いそうな。
今見るのは今年生まれです。
モンシロチョウ、モンキチョウ、シジミチョウの仲間などが今咲いている野草を渡り歩いて
(飛んで)います。

昨日見た蝶は、シジミの仲間のウラナミシジミです。
翅の表と裏の模様が違っていて、裏側が波の模様です。(この模様からのネーミングですね)
表裏ひっくり返したいですね。
あっ!裏だから粋なのか。うーん元禄ですね。

シジミチョウやモンシロチョウは紫外線が見えるそうです。
メスは紫外線を反射するからオスは識別できるそうです。(オスは反射しない)
昨日見た蝶はセンダングサの黄色い花に止まっていました。
黄色い花は紫外線を反射する種が多いそうです。それで認識できて近寄っていける。
蝶がみつ を吸うおしべの部分は逆に紫外線を吸収してそこだけ暗い。(花の中央が暗くなる)
それを目印にして、みつを吸う。
その目印を「ネクターガイド」というそうです。
黄色の色素はカロテノイドで、紫外線吸収度は弱いそうです。

なんだ、蝶は紫外線を見て黄色い花に寄って来るのか
黄色そのものではなかったんだ。
服の黄色に寄ってきたこともあったので、黄色が引き付けていたと思っていましたが
どうなんでしょう。(同じ経験ないですか?)
寄って来られて嬉しいですが、みつはないのでごめんなさいです。

蝶の乱舞は藤島武二の作品「蝶」(魅力的な作品です)を思い出しますが、女性が黄色い花を吸って
いるみたいで、蝶の化身でしょうか。
全体に深みのある黄色が散りばめられていて華やか怪しい雰囲気です。
オネエさん紫外線見えるの?

at 18:30, まっちブログ, 工場長 新井

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稲穂のある風景



9月も明日で終わりです。
風土的には、稲刈りが進みこの辺りはほとんど黄金色の田は見られなくなっています。
いよいよ秋が深まってきます。

日本の原風景でもある美しく実った稲田が消えるのは少し淋しい気分です。
自然の恵みに感謝して、また来年までお預けです。

上のスケッチは先週行った信州上田市にある前松寺です。(ぜんしょうじと読みます)
戦国時代信濃の国衆である室賀氏のゆかりの寺です。
大河ドラマ「真田丸」に室賀正武(西村雅彦さんが演じていました)が登場しますが
その室賀氏のゆかりの寺です。墓標もあります。
このお寺、歴史は古く天文元年(1532年)の開山だそうです。

先週は周辺の田に稲穂が まだありました。
一か所、稲穂の黄金色が見えるだけで景色の印象が大きく変わります。
ほっこりするというか、気持ちが和みます。嬉しくなります。
この色、他に例えようがない色です。唯一輝きをもった豊穣の色。
ヨーロッパでは黄色と言えばゴッホの絵にあるような麦畑の色ですが、日本人はやはり
稲穂ですね。瑞穂の国です。

さて、気候風土は紅葉に向かっていきます。
秋もスケッチが楽しみですね。

at 20:09, まっちブログ, 工場長 新井

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まりや&ビートルズ



竹内まりやさんのデビュー40周年記念アルバムCD「Turntable」を購入しました。
昭和・平成・令和を代表する素晴らしいシンガーソングライターですよね。
同世代なので同じ音楽背景で育ったと思います。
なので今回発売されたこのCDは波長が合うというか、好きな内容です。
ご自身のオリジナル曲、他のシンガーに提供した曲のセルフカバー、洋楽のカバーと
広範囲に及びます。「色合いの違う私の歌」とご自身が仰っています。
特に洋楽のカバーはジャズ、カントリー、オールデイズポップス、フレンチポップスなど
幼少の頃から影響を受けた音楽たちです。
そしてなんといっても嬉しいことにビートルズの曲が12曲も入っています。
(ビートルズが他のアーティストをカバーした1曲が入っています。)
まりやさんは少女時代、ビートルズの曲に衝撃を受けたそうです。それから英語にも
興味を持ちアメリカに留学もしました。それだから洋楽の興味もいや増したのでしょうね。
他の洋楽でも「KOMMENT TE DIRE ADIEU/さよならを教えて」(フランソワーズ・アルディ)、
「DON’T IT MAKE MY BROWN EYES BLUE/瞳のささやき」(クリスタル・ゲイル)が入っているのが
また嬉しい。

ビートルズのカバーはアレンジ無しに原曲に忠実に音楽仲間と演奏していますが、これが素晴らしい。
さすが一流ミュージシャンは違うなーと感心。楽しくなります。
まりやさんは原曲と同じキーで歌っています。低い声でも無理なく歌っていて感心しました。
「THE NIGHT BEFORE」(ポールの曲)が入っているのが嬉しいです。
例によって聞き比べしてみたくなり、12曲を曲ごとにビートルズオリジナル・まりやさん、
と並べてプレイリストを作り繰り返し聞いて楽しんでいます。
歌はさすがに女性のまりやさんなので、テイストが違いますがそれはそれでいいのです。
「THIS BOY」などはまりやさんが作った曲に思えてしまいます。
ここのドラム演奏、ここのベース演奏と教えてくれているようで、オリジナルを聞いてそうかそうかと
再発見、新発見しています。新鮮に聞こえるので不思議です。
まりやさんと仲間たち、楽しんでいるのがよく分かります。ビートルズの好きさ加減も伝わってきます。
聴いている自分も楽しい。ビートル仲間になれたような。

聴いていて改めて気が付きました。テーマやテクニックは真似していいんだと。
絵でも同じですよね。マネ(洒落ではありません)やモネ、ドガやゴッホなど、日本の美術を真似して
いるじゃないですか。
芸術を追及しているのでしょうが、絶対面白がっているに違いありません。
それを見た他人も楽しみ、何かを感じることも確かです。
好きな画家やアーティスト、真似したり観察して参考にしたり、使わない手はありませんよね。
その次にオリジナルに発展させればいいんです。
また、自身の昔の作品も刺激になったりします。忘れていた何かがあったりします。(セルフカバーですかね)
そう思うとまた何か描きたくなります。

at 17:42, まっちブログ, 工場長 新井

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ありがとう嘉風関



大相撲の嘉風関が引退されました。
もうあのきびきびした相撲が見られないと思うと淋しい限りです。
現在は右ヒザ怪我のリハビリ中だそうです。
怪我が重く、休場を重ね来場所は幕下に転落となるので苦渋の決断だったと思います。

37歳と関取最年長で、その頑張っている姿は私たちシニアの希望の星でした。
はつらつとした取り口で元気をもらいました。
スピード感あふれ、気迫あふれる突き押しの取り口に魅了されました。
低く当たり、すっと相手の懐に入ってまわしを取り、頭を付け一気に寄ることも得意でした。
眼を怪我していても怯むことなく頭からガツンと当たっていくその勇気と思い切りの良さ、
最後まであきらめない気力に圧倒されました。
立ち合いもきれいでしたね。

殊勲賞2回、敢闘賞4回、技能賞4回、金星8個は素晴らしい成績だと思います。
想い出に残る取り組みは、金星もそうですが2018年名古屋場の14日目です。
それまで初日から13連敗。嘉風関どうしちゃったんだろう、元気がないなーと
心配をしましたが、14日目は目の覚めるような内容で完勝。(相手は明生関でした)
嘉風らしい相撲で胸がすく思いでした。
元気な嘉風関が戻って来てくれたと、それまでのモヤモヤがパッと晴れ、13連敗なんて
どうでもいいやと思いました。
まわしのエメラルドグリーンも印象に残っています。

似顔絵を描いていて思ったのですが、なんとなく仏像の面立ちに似ていることです。
優しく慈悲深い雰囲気ありませんか?
取り組みの後の表情も勝っても負けても、平常心を保っているような落ちついた
感じでおおらかさがあります。
「心を磨くために相撲をとっている」と言っていることが分かる気がします。
心は偉大な横綱です。品があります。
最後は「土俵で散りたかった」と仰ったそうですがその気持ち、無念さが伝わってきます。
「散る」なんて言わないで下さい。ヨシ関の功績はずっと土俵上に咲き続けていますよ。

今後は中村親方として後進の指導にあたるそうです。
嘉風関の精神を引き継ぐ力士を育て、相撲界をけん引していってほしいですね。
(もう既に友風関が立派に後を継いでいますね)

at 14:35, まっちブログ, 工場長 新井

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夏草の栄枯盛衰



9月に入って、季節は正直です。
夏に存在感のあった雑草で早くも去ったものがあります。
工場の敷地内に生えていたビロードモウズイカが枯れてしまい、干からびています。
夏の間うすめのグリーンで2mほどに伸びた茎の先の花穂に黄色い花をいくつも
咲かせていました。南国風でかわいい花です。
それがいつの間にか枯れ、葉緑素一切なしで茶色一色、大きな葉も垂れ下がり
カールして丸まっています。まるで植物のミイラ。
残暑が残っていますが、否応なく夏の終わりを告げています。
今度出てくるのは、2年草なので来年は葉だけで花は再来年になります。

ところが、同じ夏草(多年草ですが)であるヘクソカズラはまだ元気です。
茎や葉に悪臭があるので、こんな名前が付けられたそうです。花は可愛いのにね。
そのヘクソカズラ、こともあろうに枯れてしまったビロードモウズイカに巻付き、
すまし顔で花を咲かせています。モウ氏(長いので略します)のこげ茶に、緑の葉が際立っています。
そのコントラストにため息が出ます。(大げさ)
モウ氏が枯れる前からその状態だったかもしれませんが、ヘク氏(これも略します)は何という慈悲のなさ。
栄枯盛衰、儚さを感じます。

やがて己も冬枯れするのに、ヘク氏どんな気持ちでしょうか。
巻き付いて光を受けていくしかない蔓性の植物の悲しい性なので仕方ないですかね。
ヘク氏の歌は万葉集にも一首あり、その巻き付き力を称えるような歌です。検索してみて下さい。

ですので、少しでも長く今の状態を保って花を咲かせ続けて下さいとあえて言います。
蜂も喜びます。夏の名残です。
実(黄色)を成す仕事もありますしね。

at 18:14, まっちブログ, 工場長 新井

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